登録してすぐ疲れる、という話
マッチングアプリに登録すると、最初にプロフィールを入力する画面が来ます。名前(ニックネーム)、年齢、職業、趣味、自己紹介文——空欄が並ぶのを見ると、意外と重たい気持ちになります。
これは変なことではありません。自分という人間を、会ったこともない誰かに向けて短い文章と写真で表現するのは、普段の生活ではほとんどやらない作業だからです。最初からうまく書こうとすると、登録だけで疲れてしまいます。
プロフィールは後から編集できます。最初は「最低限、自分だと分かる内容」を入れるだけで十分です。完成させてから使い始める必要はありません。
アプリを選ぶ前に一つ決めておくこと
アプリを選ぶ前に、「恋活」か「婚活」か——どちらを目的にするかを先に決めておくと、選択肢がずっと絞りやすくなります。
この2つはサービスの設計が違います。婚活寄りのアプリは各種証明書(独身証明・収入証明など)の提出ができる機能があり、利用者の真剣度が高い傾向があります。恋活寄りのアプリは、まず会って話すことを重視した設計のものが多く、カジュアルにやり取りを始めやすい特徴があります。
どちらか決めにくい人もいます。その場合は「すぐに結婚まで考えているわけではないが、真剣な交際はしたい」のように、自分の感覚を少し具体的にするだけでも、向いているサービスが見えてきます。
最初から2〜3本のアプリを並行して使う方法もありますが、始めてみると管理の手間が思ったよりかかります。最初は1本に絞って、1〜2週間使ってみてから並行利用を検討するほうが、続けやすいと感じる人が多いようです。
プロフィール写真と自己紹介——「良く見せる」より先にやること
写真について
プロフィール写真で気にするべきことは、「良く見えるかどうか」より「自分だと分かるかどうか」が先です。顔が分かる写真が1枚あることが基本で、そこから複数追加していく順番です。
- 顔がはっきり映っている写真を1枚:サングラス・マスク姿のみ、後ろ姿のみでは相手が判断しにくい
- 自然な表情のもの:明らかに加工をかけすぎたものは、実際に会ったときとのギャップにつながりやすい
- どこかに出かけたときの写真など日常の1枚:趣味や過ごし方のイメージが伝わりやすい
プロ撮影の写真を用意すると印象が良くなりやすいのは事実ですが、最初から準備しなければ始められないわけではありません。手持ちの写真から選んで登録し、後から差し替えても問題ありません。
自己紹介文について
「どんな人か少し分かる」内容が書いてあれば十分です。好きなこと・休日の過ごし方・どんな相手と話したいか——3〜4行あれば相手はメッセージを送るかどうか判断できます。
すべての欄を埋めようとすると時間がかかります。後から追加できる欄はいったん空けておいても問題ありません。むしろ長すぎる自己紹介より、読みやすい短さのほうが相手に伝わりやすいことがあります。
最初のやり取り——送ることより「返すこと」から慣れていく
マッチングが成立すると、どちらかがメッセージを送る必要があります。最初のメッセージを自分から送るのは、思ったより難しいと感じる人が多いです。何を書けばいいか分からなくなるからです。
最初は「返すこと」から慣れていくほうが、緊張しにくいと思います。相手から来たメッセージに返す作業のほうが、一から考えるより取り組みやすいからです。相手のプロフィールで気になった一点に触れた短い返信から始めると、やり取りが続きやすくなります。
自分からメッセージを送る場合も、長文で自分のことをすべて話す必要はありません。相手のプロフィールについて短い質問や感想を1〜2文送る程度で十分です。返信が来なくても、それはそのアプリでは普通の経験です。落ち込む必要はありません。
- 会う約束をする前に、名前と大まかな仕事の種類程度は共有できると安心
- 初回の対面は昼間・人の多い場所(カフェ・商業施設の飲食店など)を候補にする
- 会う予定を信頼できる人に伝えておくと、万が一のときの備えになる
- 断ることは相手にも自分にも失礼ではない
「なんかおかしい」と感じたときの判断基準
マッチングアプリを使っていると、ごく一部に悪質な目的で接触してくる相手がいます。以下のパターンが重なったときは慎重に行動してください。
アプリ上の監視・通報の仕組みから外れることを目的としている場合があります。やり取りが始まったばかりの段階での誘導には慎重に。
「もう少し話してから」を繰り返す、具体的な候補日を出さないまま期間が長くなる場合は、会うことを目的としていない可能性があります。
恋愛感情が深まったあとで金銭を求めてくる手口(ロマンス詐欺)の典型です。親しくなった相手からでも、金銭の話が出た時点で立ち止めてください。
プロフィール写真と本人が異なるなりすましの可能性があります。会う前にビデオ通話で顔を確認できると、リスクを減らせます。
少しでも不安を感じたら、アプリ内の通報・ブロック機能を使ってください。それだけでは解決しないトラブルが起きたとき、または金銭被害が発生したときは以下の窓口に相談できます。
※ 電話番号・窓口情報は変更される場合があります。最新情報は各機関の公式サイトでご確認ください。
最初の1週間でマッチングが少なくても、それは普通のこと
登録してすぐに反応がたくさん来るとは限りません。特に男性は、女性より先にいいねを送ることが多く、最初のうちはプロフィールが検索に表示される機会が少ないアプリもあります。
最初の1週間は、プロフィールの見直しをしながら少しずつ操作に慣れていく期間だと思ってください。写真や自己紹介を少し変えると、その後の反応が変わることがあります。1週間でうまくいかなかったとしても、それでアプリの可能性を決める必要はありません。
マッチングアプリは、始めてみると思ったより地道なプロセスです。焦って急ぐより、自分のペースで続けるほうが長続きしやすいと思います。
どのアプリから始めるか、選んでみる
目的・年代・真剣度で絞り込めます。本人確認・監視体制を基準に選んだサービスのみ掲載しています。
参考
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警察庁「インターネット異性紹介事業(出会い系サイト)の規制について」
https://www.npa.go.jp/policy_area/no_cp/deai/ -
国民生活センター(消費生活相談・消費者ホットライン #188)
https://www.kokusen.go.jp/